プログラミングを独学で学んだ人の体験談を聞きたい。ぶっちゃけ独学でプログラミングスキルって身につけられるの?独学で学んだだけで案件が取れるか不安…。
これからプログラミングを学びたいけれど、独学で本当にスキルが身につくのか不安ですよね。
結論から言うと、独学でもプログラミングのスキルを習得することは可能です。
- プログラミング独学の体験談【何度も挫折しました】
- 独学でもプログラミングスキルが身につけられる理由
- 独学でも問題なく案件を受注できる
この記事を書いた僕は、現在プログラマー歴が約3年。
独学でプログラミングを学び、クラウドソーシングを通じてWebサイト制作案件を受注できるレベルまでスキルを習得できました。
しかし、僕はそれまでに何度も挫折を経験し、スキル習得までに時間がかかってしまったので、その体験談をもとに学習を続けるためのヒントにしていただければと思います。
独学から案件を受注する際に大切なポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
プログラミング独学の体験談【何度も挫折しました】
あなたはプログラミングを独学で学ぼうと思ったきっかけは何ですか?
僕が独学を始めたのは、高校卒業後、カナダのローカルレストランで働きながら旅をしていたときでした。
「旅をしながら収入を得る方法はないだろうか?」
そう考えて調べたときに偶然見つけたのが、プログラミングでした。
当時の僕には、特別なスキルや経験が何もなかったので、「生きていくためには何かスキルを身につける必要がある」
そう漠然と感じ、プログラミングを学ぶことを決意しました。
スマホだけで学習しようとして挫折【1回目の挫折】
はじめにHTMLとCSSの基礎を学んでみましたが、全く理解できませんでした。
当時はスマホでProgateを使って学習をしていました。スライド形式で進められて、ゲーム感覚で1つずつクリアしていた感覚を覚えています。

学習していた期間は約数ヶ月。3ヶ月も続かなかったと思います。学んでは辞めるを繰り返し、結局学習が続かずに挫折しました。
学んだ内容が身についている感覚はなかったです…。
この経験から、スマホでプログラミングを学ぶことは厳しいと感じました。今考えれば当たり前ですが、当時はそれすらわかっていませんでした。
「きちんと学ぶには必要最低限の環境が必要だ」と感じ、当時住んでいたカナダのAmazonで2017年版のMacbookを購入しました(現在は製造終了)
コーディングが難しくて挫折【2回目の挫折】
1度目の挫折から気を改めて、再びHTMLとCSSの学習に取り組みました。
今度はパソコンでProgateを活用し、基礎から応用までを学習。さらに、YouTubeの解説動画も参考にしながら、なんとなくHTMLとCSSの仕組みを理解できるようになりました。
学習期間は3ヶ月ほど。しかし、ここでも学んでは辞めるを繰り返し、継続できませんでした。
Webサイトの模写ができる程度には成長しましたが、完成形とはほど遠く、デザインはガタガタ。スマホサイズに縮めるとレイアウトが崩れ、ぐちゃぐちゃになる始末。
当時はiSaraのページを模写コーディングしていました。
「すでに完成しているデザインを再現するだけでも、こんなに難しいのか…。」と痛感し、再び挫折しました。
しかし、この経験からアウトプットの重要性に気づきました。
それまではProgateで文法を学び、学んだ内容をノートにまとめるなど、ひたすらインプット中心の学習をしていましたが、それだけではスキルが身につかないと実感。
そこからは、実際に手を動かして作ることを意識するようになりました。
JavaScriptやPHPで一気に難易度が上がり挫折【3回目の挫折】
2度目の挫折を経験し、「次こそは!」という思いで3度目の学習をスタートしました。
すでにHTMLとCSSはある程度理解できていたため、次のステップとしてJavaScript(当時はjQuery)とPHP(WordPress)に挑戦。
まずはProgateで基礎から応用まで学習しつつ、自分で調べながらJavaScriptの処理を書いてアウトプットしていました。
学習期間は3ヶ月ほど。当時はちょうどコロナ禍で、個人的な事情もあり自宅から出られない期間が長かったため、朝から晩まで学習に没頭しました。
結果、ようやくWebサイトを自力で作れるようになりました。しかし、JavaScriptとPHPを深く学ぶにつれて難しさに直面し挫折…。
なんとかWordPressでブログサイトを構築できるレベルには到達していたので、学習しながらブログ記事を書く方向にシフトしていきました。(※この実績がのちにWebライターの仕事獲得につながる)
この経験から、「挫折しながらでも少しずつ進めていけば、確実にスキルは身についていく」ことを実感しました。
また、プログラミングをインプット中心の「勉強」ではなく、アウトプット中心の「モノづくり」として捉えることが大切だと気づきました。手を動かして作ることが、スキル習得の最短ルートだったのです。
正直なところ、半年も受講する必要はなかったと感じています。
僕は準備期間が長く、ずっと足踏みしていたので、もっと早くから挑戦していれば良かったと思います。

たくさんの挫折から学んだこと
大きく分けると3度の挫折を経験しましたが、それ以外にも小さな挫折はたくさんありました。継続して学習できていたわけではなく、辞めていた期間もあります。
はじめのうちは知らないことだらけで、思うように進まず落ち込んでしまうこともあると思います。
しかし、行動したことは1つも無駄になっていなかったことに気づきました。
プログラミングの学習を続けていると、ある日突然「理解できた!」と感じる瞬間があります。これはそのとき行動した結果によって生まれたものではなく、それまで積み重ねてきた行動の結果によって生まれたものです。
よくこの現象を氷の変化で例えられます。

氷は0度以下では形を変えず、そのままの状態を保っています。しかし、0度を超えた瞬間に氷は溶け出して形が変わります。
マイナス30度から0度まで気温は変化しているのに、見た目では氷に変化が見られません。
つまり、プログラミング学習も一定期間は変化が感じられなくても、確実にスキルが積み重なっているということです。
僕が実体験から感じた成長曲線は以下のようになっています。

成長曲線と言っておきながら曲線にはなっていませんが、実際はこんな感じです。
一定期間は何も変化が感じられないが、ふとした瞬間に上達を感じる。そして、また次の壁にぶつかり上達を感じる瞬間がくる。
まさに階段を上がるようなイメージですね。
この経験を通じて、今後はプログラミングだけでなく、他のスキルを学ぶ際も学習の仕方を変えようと思いました。
今までは、「インプット → アウトプット」 の順番で学習していました。
しかし、これを逆にして、
- まずアウトプットする
- 何が足りないのか、何を学ぶべきか気づく
- 必要な知識をインプットする
- 再挑戦する
この流れにすることで、スキルが身につくスピードが格段に上がると感じています。
まだ完全にはできていませんが、意識的に取り組んでいきたいですね。
もし今の自分が未経験から独学でプログラミングを始めるなら、以下の流れで進めると思います。
- 基礎を学んだら、すぐにWebサイトのコーディングを始める
・基礎は1回で完璧に理解する必要はなく、「うっすら記憶している程度」でOK
・すぐにググれる状態にしておくのが大事 - できるだけ早く案件の獲得に挑戦
・実際の仕事として取り組むことが、最もスキルが身につく方法
・成長スピードも圧倒的に早い
この流れで進めるのが、最も効率的だと思います。
独学でもプログラミングスキルが身につけられる理由
独学でもプログラミングスキルを身につけることはできます。
なぜなら、学習に必要な情報はすべてネット上に揃っているからです。
例えば、Progateのような基礎から応用まで学習できるコースを用意したサービスや、各プログラミング言語の公式ドキュメントが公開されています。
つまり、ネット上に答えがすべてあるということです。
なので、独学でも十分に学ぶことができます。
独学できる人はもともと頭が良いんじゃないの?自分は理数系が得意じゃないし無理なんじゃない?
そう思った人もいるかもしれませんが、それは関係ありません。
なぜなら、プログラミングに学歴は不要で、理数系の知識も必要ないからです。
実際、僕は文系出身で、理数も得意でない平凡な学生でした。
しかも高卒で、学歴も特に良いわけではありません。
それでも、独学でスキルを身につけ、プログラミングの仕事ができています。
そして、仕事をする上で理数系の知識が必要になったことは一度もありません。
なので、繰り返しですが、独学でもプログラミングスキルを身につけることはできます。
独学でも問題なく案件を受注できる
独学でも案件を受注することはできます。
なぜなら、案件ごとに求められるスキルや人材が違うからです。
例えば、以下の2つの案件を比べてみましょう。
- 「集客して売上を伸ばすWebページを作成してほしい」
→ サイト制作スキルだけでなく、マーケティングスキルも求められる - 「デザインはあるので、コーディングだけやってほしい」
→ デザインを見ながら正しくコーディングできればOK
つまり、今の自分のスキルでもできる仕事は存在するということです。
スキルが低いと競争が激しくて案件が取れないのでは?
そう思う人もいるかもしれませんが、問題ありません。
なぜなら、仕事を依頼している人はスキルだけで判断しているわけではないからです。
例えば、以下の2人がいた場合、どちらに仕事を依頼したいと思うでしょうか?
- 1時間でWebページを作れるが、連絡が遅く、コミュニケーションが雑な人
- 3時間かかるが、連絡がまめで、丁寧な対応を心がける人
仕事を依頼する人が何を求めるかによって結果は変わりますが、多くの人は後者を選びたいと思うでしょう。
つまり、スキル以外でも十分に差別化できるのです。
このとき意識していたことは、依頼者が不安にならない仕組みを作ること。
- 進捗管理シートを作成し、随時更新
→ 依頼者の不安を減らし、コミュニケーションコストを下げる - 進捗報告や完了予定の明確化
- 不明点の質問や、デザイン上の誤字脱字の確認も積極的に行う
当たり前のことかもしれませんが、こうした細かい丁寧な対応を心がけることはスキル以上に重要だと実感しました。
スキルだけが全てではありません。
細かい気配りや、依頼者が安心できる対応を意識すれば、それを評価してくれる人は必ずいます。
だからこそ、独学でも問題なく案件を受注できるのです。
まとめ:行動から学びが得られる
- プログラミング学習はアウトプット中心で学ぶと上達が早い
- はじめは変化を感じにくいが、行動した分だけスキルは確実に身についている
- スキルの高さだけでなく、「依頼者にどう喜んでもらえるか・安心してもらえるか」を考えることが大切
これらは、僕自身が実体験から学んだことです。
プログラミングを学んでいると、どうしてもスキルばかりに目が行きがちです。
実際、今の僕もそうです。
しかし、プログラミングはあくまで「問題を解決するための手段」。
スキルだけでなく、相手の課題をどう解決するかを意識することが重要だと感じています。
そして、こうした気づきはインプットばかりの学習では得られません。
だからこそ、まずは行動することを大切にしていきましょう。